矯正治療のための歯科選び
矯正歯科は通常の歯科治療とどこが違うのか。歯科医選びで気をつけたいポイントをまとめてあります。
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矯正歯科治療の現状
現在、大学病院など大きな病院で行われている歯列矯正治療では小臼歯という4~5番目の歯を抜いてから歯列を整えるという矯正方法が一般的に行われています。抜歯矯正による治療の考え方は、歯の大きさとアゴの大きさのバランスを整えるために、何本かの歯を抜くというものです。
抜歯を伴う歯列矯正では、一般的に上下にある小臼歯を4本抜いてから、治療が開始されます。抜いた歯の後方の歯を前側に倒れてこないように維持させつつ、小臼歯の一本前にある犬歯を徐々に後方にずらしてゆくという方法がとられます。犬歯の位置が動いてきたら、時期をみて前歯四本を同時に後ろに下げていきます。歯を動かすときには、後ろ側にある歯が前側に倒れてこないようにすることが肝心になります。抜歯を伴う歯列矯正の場合、平均的な治療期間は2~3年に及びます。
一方、抜歯を伴わずに行う歯列治療を行う歯科医師も開業医を中心にみられます。抜歯をしない歯列治療は、現在歯列治療で大きな注目を受けているものですが、残念なことにこれらの習得には歯科大学の卒業後、自主的に先輩の医師から技術を教えてもらうか、もしくは有料のセミナーに参加するなどでしか習得をすることができません。
そのため、抜歯をしない歯列矯正では各治療医院によって技術力に差があることもあります。歯科医療業界のベーシックな方法とはやや外れるため、きちんとマニュアル化された方法がないためです。歯列矯正選びは慎重に行う必要があります。