矯正治療のための歯科選び
矯正歯科は通常の歯科治療とどこが違うのか。歯科医選びで気をつけたいポイントをまとめてあります。
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通常歯科治療と矯正歯科治療
歯並びを治す歯科治療については、不思議なほど担当医師によって治療方針が異なります。歯列矯正を担当する医師によっては、虫歯などのない正常な歯も抜歯をすすめてくることもあります。反対に、健康な歯を抜くことなしに歯列矯正をしてくれる歯科医師も多くいます。この違いは一体どうして生まれてくるのでしょうか。
歯科医師によって歯列矯正方法に違いがあるのは、まず歯科大学での教え方によるためです。現在多くの歯科医師養成を行う歯科大学においては、歯列矯正には小臼歯を抜くという方法を標準的に教えています。そのため、卒業後そのままの知識で歯列矯正を行なっている歯科医師は、矯正といえば抜歯という発想になってしまっているようです。
一般的な歯科の場合、大学病院などではそれら「標準的」とされる治療方法によって行われることがほとんどです。むしろ抜歯をしない新しい歯列矯正方法などは、一部の新しい技術の取り込みに熱心な一般開業医の方が多く取り入れる傾向にあるようです。その後の顎関節症などの症状の危険性が指摘されはじめてきたことで、徐々にその流れに変化があるようですが、急激に医療現場の診療方針が変更になることはありません。今後も大きな病院では小臼歯を抜歯する方法による歯列矯正が多く行われてゆくことでしょう。
小臼歯を抜歯しない歯列矯正を希望するのであれば、いくつか規模の違う歯科医院で相談を受けてみるとよいでしょう。治療方法によって期間や費用も異なります。